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雑文集 I


4.4 ( 324 ratings )
エンターテインメント ブック
開発者 オドネル・ケビン
無料

新作『雑文集 III』iBooksで公開中!
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初めまして、オドネル・ケビンと言います。24歳のアメリカ人です。現在僕は大分県にある二つの中学校で英語を教えるかたわら、日本語で小説を書いています。将来の夢は、日本で作家になることです。アメリカ人初の芥川賞受賞者になることを目指しています。「雑文集」は、今まで日本語で書いた文章を全てまとめたものです。
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-僕は日本が大好きだが…[本文より]
魚売り場に近づくとまさかの展開。もう一つ、全然違う曲が流れている。それも耳を塞ぎたくなるような音量で。
さかなさかなさかな 魚を食べると
あたまあたまあたま 頭が良くなる
だとしたらこの曲の作詞家はきっと魚をほとんど食べない人だろうと反射的に思う。複雑に交錯している二つの騒音を聞いていると、魚を釣っている電車男が浮かび上がり、気が遠くなる。店員が正気を保っているのは奇跡に等しい。

-いつもの[本文より]
高校時代に、僕は映画館の売店でバイトをしていた。ある日、一度も話したことも、見かけたこともない女性が僕のレジにやってきて、いきなり
「いつもの」
と言った。

-オレは巨大なサメ[本文より]
オレは巨大なサメだ。深海の光の届かない、氷より冷たい水の中で生まれた、サメ。体長は七メートル。歯は三千本。好物は魚。
そんな立派なサメであるオレは、今、名古屋にあるカフェに来たとこだ。どうやってここに来たのかは分からないが、ひどく腹が減っているのは分かる。

-ALT研修会[本文より]
「はい、もういいですか?始めますよ。まず僕が質問をします。それに正しく答えたらサイコロを振ってキャラクターを進めます。いいですか?」
JTEたちの目が泳いでいる。なんでALT研修会で「マリオカート」というゲームをしているのか、さっぱり分からない。僕にも、さっぱり分からない。ジェームスが再び声を上げる。

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この続きは本編でお楽しみください。
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